2025年7月7日
2025年度 西南学院大学同窓会・定期総会・懇親会報告
2025年7月4日(金)の18時からソラリア西鉄ホテル8階彩雲の間で「挑む心、紡ぐ未来—西南からの新たな創造」をテーマに大学同窓生・関係者400名以上が参加して、西南学院大学同窓会の2025年度定期総会が盛大に開催されました。司会は本学92期の伊佐智史(TOM G)さんでした。
総会は蒲原総会実行委員長の開会挨拶でスタートし、岩﨑大学同窓会会長、今井院長・大学学長の挨拶後、立石大学同窓会専務理事による会務報告(2024年度活動報告、決算、監査報告、2025年度活動方針予算、大学同窓会会則変更、大学同窓会会長人事、同窓会役員名簿)等がありました。その後大学同窓会会長表彰を受けられた第172回芥川賞受賞の鈴木結生氏、全国大会出場の硬式野球部とラグビー部の選手や監督、コーチ等から挨拶があり、西南学院大学は文武両道に長けているとの発言がありました。
その後、芥川賞受賞の鈴木結生氏(24期:西南学院大学院在籍)の講演がありました。「私と西南学院」というテーマで、信仰・文学・聖書等について大変明快にご講演いただきました。鈴木さんのお父様が西南学院大学神学部のご卒業であること、結生氏自身は福岡でお生れになり、その後、福島県の郡山に転居、そこで震災を体験したこと、そして福岡での学生生活や学び、小説との出会い等を、わかりやすく語ってくださいました。結生氏はお父様からキリスト教信仰を受け継いでおられ、牧師家庭であったこと、教会での生活、幼いころから聖書に親しんでいたことなどによって西洋文学に関心が向いたこと、震災で転居し、そうした環境の変化が小説を書くきっかけともなられたようです。講演の中で結生氏は次のように述べられました。
芥川賞を受賞して思うことがあります。電車に乗っていた時、たまたま隣に座った方から「鈴木さんでしょう。芥川賞、おめでとうございます。受賞作品の『ゲーテはすべてを言った』を読んで、私は聖書を読むようになりました。」その話を伺い、私が小説を書くきっかけはここにあったかもしれないと思いました。
このような旨の講話をされました。鈴木さんは大学図書館の広報誌のLILAも発行なさっておられます。「皆さんも機会があればぜひ手に取ってご覧になってください」とお話になりました。鈴木さんは、最後に「皆さんのご家庭に聖書はありませんか。時々読んでみてください」ともお話になりました。鈴木さんは一日、聖書を3章読んで1年で読破されたようです。鈴木さんの益々の活躍を期待しましょう。最新作は「携帯遺産」です。
懇親会は西南シャントゥールの「Ah、Seinan」で開会。今井院長の食前祈祷、25期卒業生の蔵迫氏の乾杯で華々しく開会しました。それぞれのコーナーで会食・懇談が繰り広げられていました。鈴木さんへの質問コーナーでは鈴木さんの愛唱聖句等の質問がありましたが、丁寧に答えてくださいました。ジャンケン大会では、鈴木さんと参加者が行い、5名の方に芥川賞受賞作品の『ゲーテはすべてを言った』が贈られました。一人ひとりサインをして、記念撮影に応じていらっしゃいました。幸いなことに堤克彦ゼミの篠田さんもそのお一人で、私と波多江さん、3人での記念写真を撮影させていただきました。
その後、西南シャントゥールのリードのもと校歌を斉唱しました。(11月2日には西南シャントゥールのコンサートがアクロス福岡で開催されます。ホームページをご覧ください。)閉会の辞は梶塚女子同窓会会長が行いました。挨拶の中で、「本日の同窓会・懇親会に参加の皆さんはこの一年いかがお過ごしでしたか。社会、世界情勢は目まぐるしく展開していますね」と述べられ、旧約聖書のイザヤ書41章10節「恐れるな。わたしはあなたたとともにいる。‥以下略」を引用し、「神様の計画によって西南大に集められた私たちは、また、明日から遣わされた場所で使命を果たし、来年2026年の大学同窓会に帰って参りましょう。なお、2025年11月8日(土)に西南ウーマン2025年の顕彰と講演会を開催します。それでは、これをもちまして、2025年度西南学院大学定期総会・懇親会をお開きといたします。皆さん、いってらっしゃい」と希望のメッセージをいただきました。
次いで事務局から報告がありました。西南学院同窓会連合会関係イベントとして10月29日(土)に「西南学院中学・高校・大学交流チャリティーゴルフ大会」が開催され、12月21日(日)には「VIVA Seinan 2025年度西南music FES」が開催、「学院創立110周年西南学院中・高・大合同同窓会」は、2026年5月30日(土)に国際センターで開催されます。皆さんも是非、ご参加ください。
なお、私が西南学院大学の宗教部事務室に勤務したころ、鈴木さんのお父様の鈴木牧人牧師には、西南学院大学のランキン・チャペルを取り壊す際の記念にランキン・チャペル周辺をイラストで描いていただき、記念はがきといたしました。また、「西南学院とキリスト教」という冊子の表紙のイラストも作成いただき、キリスト教を通して、人はつながっていることを改めて痛感しましたので、あえて触れさせていただきます。
克心会の皆さんも来年2026年度の大学同窓会、学院創立記念式典等にご参加ください。
(文責:77期:安藤公正)
<参考>:関連ホームページのURL
・西南シャントゥール:https://seinan-chanteurs.org
・西南ゆりの会 :https://www.seinan-yurinokai.jp
・西南学院大学同窓会:https://swu-dousoukai.jp