堤克彦先生 ご挨拶

克心会の皆さんに感謝を込めて  

皆さん、お元気でお過ごしですか。

世界を巻き込んだ、コロナ感染症の只中、世界の状況も大きく様変わりしましたね。マスクを付けた生活は中々、大変ですね。私もおかげさま何とか83歳を越えてしまいました。1968年に弁護士登録を行い縁あって、1969年から西南学院大学法学部に講師として就任、1971年から1994年前期まで堤ゼミを担当することができました。本当に感謝な事です。

それで、2021年で克心会創設50周年ということで、克心会の役員を中心にお祝いの記念行事、総会を計画していただきましたが、如何せん、コロナ禍で何度も延期となりました。やっと、2022年5月1日に開催する運びとなりました。

皆さんには、「待たせたね」という感じとともに、私も記念行事に向け、元気で健康で過ごしたいと考え、努力しております。加齢により身体の不調はありますが、好きなゴルフをして、汗をかき、現役の弁護士として精進しているのも、心の支えであり、生涯現役というか、老活を愉しんでいる次第です。今思えば、会員の皆さんとのゼミの学びや旅行等は私の大切な宝物であります。最近は、ほぼ毎年、総会・懇親会を開催していただいていますし、古希や傘寿のお祝い、ゴルフコンペを企画いただき感謝しています。他にも大学に私の大学勤続祝いを兼ねた記念植樹や記念講演会、学院への記念募金等行ったことも記憶してます。また、大学同窓会の皆さんには、ホームページにゼミ行事案内や行事報告を掲載いただき感謝しています。さらに、学院の顧問弁護士として関与させていただきましたし、弁護士試験に合格された卒業生の皆さんとは、公私にわたり交友させていただいております。

2016年に西南学院は創立100周年を迎えました。その中の25年6ケ月勤務できたことは私にとりましても、貴重な体験でした。その中で克心会を通して皆さんと出会うことができ、今日までこのゼミを継続できたことは大いなる喜びです。

皆さんもこれから、嬉しいことや楽しいことだけではなく、つらいこと悲しいことに遭遇すると思います。僧侶で作家の瀬戸内寂聴さんが、この世で誰かに出逢うことが「生きる」ということなんです。と語られました。堤ゼミ、克心会での出逢もそうじゃないかと思います。私も定まった命、寿命を全うしたいと思います。寿命は寿の生命ですから、おめでたいと思います。

日本は世界一の高齢化社会ですが、認知症に陥ることなく、健康長生きで互いに充実の人生を過ごしたいものです。皆さんのご多幸とご活躍を心から祈念します。

本当にありがとう。そしてこれからもよろしくお願いします。

堤克彦(2022年5月)