2024年3月23日(土)の13時から西南コミュニティーセンターに約40名の参加があり、開催されました。
年度末のお忙しい中、今回は講師の阿久戸先生の関連する福岡女学院の皆様、キリスト教会関係、安藤が所属の西南学院大学法学部堤ゼミナール(克心会)会員や西南学院教職員、友人の方々等に参加いただきました。
開会に際し、安藤から「安藤塾」の開催経緯に触れ、現白梅学園理事長の井原徹氏からのお勧めを踏まえ、第1回目の安藤塾を2020年2月29日(土)にその井原氏を迎え開催。第2回目は感染症の関係で2年延長となり、2023年3月11日(土)に友人で前福岡市立公立学校教諭の井手正剛氏を講師に開催したことを報告。今回は満を持して安藤が講師が東京の聖学院の院長、理事長時代から交流を続けていただいています阿久戸光晴先生をお迎えして開催しました。主催者挨拶後、講師紹介後「コロナ禍と自然災害を克服してー日本の将来を考えるー」と題して講演を行っていただきました。
講師は序論でコロナ禍と自然災害、戦乱の危機について言及。1.危機の原因と人類の対応ではこれまでに人類を襲ったウィルス感染の猛威に衛生環境の飛躍的進歩で挑んだこと2.キリスト教世界の同様についてでは、東日本大震災をはじめとする災害発生について、神は生きておられ、私達を愛されているなら、どうしてこの危機を抑えてくださらないのかという問いかけについては、日本人にもキリストの苦難に似た道を歩ませようとされるいるのが主の御心でないかと投げかけられました。
さらに、結びとしてわが国の将来を考える視点についてでは、人類は己の幸福ではなく、互いに助けあうべき精神を持つべきであるという指摘をいただきました。牧師・教育者・神学者の立場から物事を深く洞察された魂のメッセージを展開いただきました。
質疑応答の中では今、話題の大谷選手の慈善活動への意見や日本にキリスト教大学が何故必要なのか、また、阿久戸氏が著作で引用されている宮沢賢治の『注文の多い料理店』やミヒャエル・エンデの『モモ』についての質問やロシアのウクライナ侵攻について政治とロシア正教会との繋がりやパレスティナとガザの戦争に対して何故、キリスト教会や聖職者の行動が見えない等の質問がありましたが、先生は回答の中で必ず『あなたのご意見に同感です。』と回答され、誠実さが表れていました。特に『天動説は究極の人間中心主義だ。』とのお言葉は印象的でした。また、福岡女学院の生徒に「コロナがあり死の恐れがあっても、本当の意味でやさしさと平和の種をまく人になりなさい。」と教えていますと述べられたとのことです。私も全く同感です。
先生は体調が優れない中、本講演会に臨んでいただきました。厚く感謝いたします。
質疑応答後、阿久戸先生、奥様の多喜子様を覚え、感謝の祈祷を行いました。
さて、第4回の安藤塾は2024年度中に1度は主催者の安藤が担当し高等教育を巡ってをテーマについて語り、2025年の2月か3月に再度、井原徹氏をお迎えしたいと思いますが、会場確保の問題等もあり、纏めて西南学院大学構内で開催するかもしれません。
今後とも安藤塾をご支援ください。2024年度の皆様のご活躍ご多幸をお祈りします。
講演後、有志で阿久戸先生ご夫妻と室見で感謝会、送別会を開催し親しく懇談いたしました。
以 上