克 心 会 各 位
標記の映画会に参加しましたので、皆さんに報告します。
九州教区火曜礼拝奏楽者の会の主催で映画「風琴」が7月20日(月)に九州キリスト教会館で開催されました。100名を越える参加がありました。
修復家のお名前は、和久井輝夫さんです。河合楽器製作所のピアノ調律師を経た後、現在、歴史的リードオルガンの修復を担っておられます。教会や学校で使用されなくなったり、故障してそのまま放置されているオルガンの修理、調律で全国を飛び回っておられます。2000年に国内のリードオルガンの生産が終了し、楽器の存続が危機的状態になった時も各地の演奏家と連携し、足踏みオルガンの再生を支えておられます。この働きに長男の真人さんも協力されていますし、オルガン修復の後継者養成のためのセミナーも運営されています。
昨年、私が所属している教会にも利用されなくなったリードオルガンがありましたので、西南学院オルガニストの福田のぞみ先生のご支援も受け、九州地区を巡回されていた和久井真人さんに教会に来ていただき数日修復をお願いしました。福田先生にも来ていただき、そのオルガンの響きを聴いた際に教会員の方の心にオルガンの響きが共鳴したのか歓声が沸きました。
2026年4月に新会堂が献堂されましたので、このリードオルガンで礼拝の中で讃美歌を教会員が賛美する日を願っています
今回、和久井輝夫さんのドキュメント映画ができ、上映されました。映画館でなくても学校や教会での上映も可能です。是非、多くの皆様にご鑑賞いただきたいと思います。
関連のホームページ(映画「風琴」、日本リードオルガン協会)等資料を添付します。
来たる10月10日に西南学院大学チャペルで開催のオルガンコンサート2026にご参加ください。福田先生はオルガンの演奏だけではなく、オルガンの普及や保存のためにも尽力されています。また、北九州聖楽研究会という合唱団でいつもオルガニストとして活動されています。
<参考ホームページURL>
映画「風琴」公式サイト
https://fukin.koberecs.com/index.html
映画「風琴」公式サイト(自主上映のご案内)
https://fukin.koberecs.com/self-organized.html
日本リードオルガン協会
https://www.reedorganclub-japan.com/
北九州聖楽研究会
https://seigakukenkyukai.jimdofree.com/
附記
ここで、リードオルガンについて少し触れさせていただきます。
皆さんは小学校・中学校時代に音楽教室で足踏オルガンを見たり、弾いた記憶はありませんか。熟年の皆さんには馴染深い楽器かもしれませんし、ご自宅に足踏み式のオルガンがあった方もいらっしゃるかもしれませんね。また、教会でリードオルガンの独特な温かな響きに心は癒された方もおられることでしょう。
明治期の子どもたちにとっての身近な鍵盤楽器は、足踏み式のリードオルガンでした。日本において西洋音楽の導入に貢献し、唱歌教育のために師範学校を中心に導入されたとのことです。オルガンの日本での歴史は古いようですが、明治20(18887)年に日本初の国産オルガンが制作。当初、キリスト教の宣教師が伝道のためリードオルガンを持ち込みました。そして、オルガンを盛んに導入したのは、教会や日本各地に創立された私学のミッションスクールでした。また、その後、音楽教育を文部省が導入する際、国産のリードオルガンが小学校に設置されたのです。明治から昭和にかけ学校教育や家庭用として普及しましたが、昭和30(1955)年以降、ピアノや電子楽器の普及に伴い生産が減少、平成12(2000)年を最後に足踏式オルガンの製造は停止になりました。
リードオルガンは、独自の音色を持っています。リードさえあれば、修復可能な楽器なのです。現在でもオルガン・パイプオルガンは、教会の礼拝に用いられる楽器として親しまれていますし、全国のキリスト教会やミッションスクール、音楽ホールにはオルガンが設置され、演奏や伴奏が行なわれています。特にリードオルガンについては、今後も教会の礼拝の中で賛美をリードする、響かせる、いわば教会における「讃美の器」としての存在です。
私達の使命は、リードオルガンを絶やすことなく修復したり、保守をすることで、末永くリードオルガンを使用して共に讃美歌を讃美したいものです。
文責:77期:安藤

